生徒のみなさんへ

57日登校日校長講話

 

「当たり前」の大切さ

 

皆さんこんにちは,校長の鮏川です。

4月に学校が再開できたかと思ったら,すぐにまた臨時休業に入ってしまい,約3週間ぶりの登校です。

不思議なもので我々人間は,当たり前の生活を送っているときには,その当たり前のありがたさや,当たり前の大切さに気付きません。

当たり前に学校に行き,当たり前に友達と会い,当たり前に授業を受け,時には当たり前に先生に怒られる。

そんな当たり前の日常が,突如,当たり前ではなくなってしまいました。

今日,久々に友達や先生の顔を見て,そのありがたさ,大切さを,感じている人も多いのではないでしょうか。

 

実は,生徒のみんながいない間,この坂東総合高校では,別のもう一つの当たり前が,なくなってしまいました。

もう知っている人もいると思いますが,農業の実習助手をされていた大山忠先生が,423日,急にお亡くなりになりました。

前日までお元気に働いていらっしゃったのですが,当日の朝,何の前触れもなく,心臓疾患のために,この世を去りました。

私もその数日前に,農場の近くで,短い立ち話でしたが,農場のこと,生徒のことなど,いろいろと,大山先生にお話を伺う機会がありました。

「学校が再開し,生徒がいつ来てもいいように,毎日農場の面倒は見ておかないといけないんだ」,そうおっしゃっていました。

言葉の端々から,大山先生は,生徒や農場のことを,真剣に心配されているのだなと,感じることができました。

校長の私にとって,同じ学校の先生とお話をするのは,ごく当たり前のことです。

その時,これから先も,大山先生とは,いろんなことを当たり前に話していくのだろうと思って疑いませんでした。

自分が思い描いていた当たり前が,そんなにも早くなくなってしまうとは,思いもよりませんでした。

大山先生は,以前猿島高校時代に10年間,坂東総合高校では8年間勤務され,主に果樹を専門とし,我が校や生徒たちの成長のためにご尽力されました。

心から,大山先生のご冥福をお祈り申し上げるとともに,天国から,坂東総合高校の農場や生徒のみんなを見守っていただける様,お願いしたいと思います。

 

さて,大山先生は心臓疾患が原因でお亡くなりになりましたが,現在,世界中では,多くの人が新型コロナウィルスに感染し,命を失っています。

これから5月いっぱい臨時休業が続きますが,それは,命を守るための戦いでもあります。

あなたの身近なだれか,あなたの大好きなだれかの命を守るために,そして,あなた自身の命を守るために,もう少し辛抱して,感染予防対策をしっかりやってください。

それが,あなたの当たり前をとりもどす,一番の早道です。

 

臨時休業中,登校日を設定していますが,他の日にも学校に来たかったら,担任や学年の先生に連絡して登校してもかまいません。

校長先生と話をしてみたいという人も,大歓迎です。

臨時休業中であっても,学校の門はいつも開いていることを,覚えておいてください。

 

私の話は以上になります。

 

 ※ 予定では当日各クラスにDVDを流すことになっていましたが,分散登校だったため予定を変更して,校長が全クラスを回って講話を行いました。あらかじめ撮っておいた動画は以下のURLまたはQRコードからご覧いただけます。

 

https://youtu.be/wlUgI2e39Ik


 

本校生徒諸君へ


令和2年度始業式【校長講話】より

学校長 鮏川 好夫

 

大木前校長先生に代わって坂東総合高校の校長になりました鮏川です。よく間違えられるのですが,私の名前は「鮏川(すけがわ)」であって「鮭川(しゃけがわ)」ではありません。土浦一高の定時制から来ました。私が生まれ育ったのは筑波山の山中で,小さい頃は「ターザンごっこ」などをして遊んでいた野生児でした。現在はつくば市に住んでおり,かなり遠くから通っています。

  今,新型コロナウィルスの影響で世の中は大変なことになっていますね。最初,中国での様子を見て,多くの日本人は,中国は大変だなあ,と人ごとのように感じていました。今や,その感染者は世界中に拡大し,アメリカ,イタリア,スペインの感染者数は,中国の感染者数を超えています。もちろん,日本でも日に日に感染者数が増え,現在数千人の人がかかっています。

そんな中,3月に日本のほとんどの学校が臨時休業となりました。学校での勉強は,皆さんにとって,とても大切なものです。学校生活での思い出は,何事にも代えがたいものかもしれません。でも,勉強よりも,部活よりも,思い出づくりよりも,もっと大切なものがあります。それは,人の命です。

3月末に,志村けんさんがお亡くなりになり,急に事態の深刻さに気付き始めた人も多いと思います。恐怖心をあおるつもりはありませんが,咳エチケットはもちろん,マスク,うがい,手洗いの徹底など,一人一人が注意しなければなりません。「俺は大丈夫」「私は大丈夫」,などと,もう言っていられない状況だと思います。たとえ,自分が感染して,たまたま軽症で済んだとしても,もしかしたら,あなたが,家族や友達や大事な人たちを,命の危険にさらすことになるかもしれません。

 
ただ一方で,どんなに不安な中でも,冷静さを失ってはいけません。先日テレビで,新型コロナウイルに感染した患者の家族のみならず,同じ職場の方や,患者を受け入れて治療している病院のスタッフの家族にまで,偏見やいじめが起きていると報道されていました。みんながデマを信じて,トイレットペーパーが店先から消えた日もありました。

自分はどうすべきなのか,何をしてあげられるのか,デマやフェイクニュースに惑わされることなく,自分の頭で考えられる,心優しい坂東総合高校生でいてください。

話は変わりますが,明日(4月7日),岩井高校と坂東総合高校が統合した坂東清風高校の第1回入学式が,岩井高校で執り行われます。皆さんの後輩たちは,岩井高校校舎を本拠地として,一部の生徒たちが週1日,坂東総合高校の農場で授業を受けることになります。メイン校舎は岩井高校ですが,皆さんの「坂東スピリット」は,必ず坂東清風高校にも受け継がれます。

皆さんも坂東総合高校生としての誇りをもって,どんな困難にも立ち向かっていける強さと,他者への優しさを身につけていってほしいと願っています。

今回はこのような形でDVDによる校長講話となりましたが,早く新型コロナウィルス問題が解決し,皆さんと直接向かい合ってお話ができる日が来ることを楽しみにしています。
 


当日は新型コロナウィルス感染予防のため,各教室で録画映像(DVD)による始業式を行いました。

※ 実際の映像は,次のURLまたはQRコードからご覧になれます。

https://youtu.be/aJJIvjeFyO4




 
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